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Izmirとその周辺

女子大生のゴミエブリデイ

高校時代、毎朝親友宅で過ごしていたという話

 

 私が3年間過ごした高校は、私の実家からバスで30分、下車後は更に坂道を15分登った丘の上にある。私の親友はその丘の麓に住んでおり、私は毎朝彼女の家まで親友を迎えに行き2人で登校していた。

 

 私が迎えに行く時間に彼女の支度が済んでいることはあまりない。私は彼女の支度が済むまでの間、毎朝親友宅にお邪魔し過ごしていた。

 

 彼女の母がお茶を出してくれる。たまに切った果物も。リビングに新聞が置いてあり、勝手に読む。リビング横のちょっとしたスペースに彼女の父の書斎があり、大きな本棚にはさまざまなジャンルの本がギュウギュウに詰めてあり、遠目で(近眼だからほとんど見えないが)それを眺める。彼女の両親と世間話をする。

 そうしているうちに親友が支度を終え、私は彼女の両親に挨拶をし、2人で登校する。

 

 そうやって過ごす時間が私には不思議と心地よかった。朝の忙しい時間にお邪魔しては勝手に優雅に過ごしていた。私が自宅で起床し出かけるまでの時間は15分ほどだったので、親友宅でゆっくり過ごすことで何らかのバランスを取っていたのかもしれない。

 

 月日は流れ、親友は留学に行き私は受験生になった。毎朝お邪魔することはさすがになくなったが、時々ゲリラ的に訪問しては彼女の両親と過ごしていた。前と変わらずよくしてくれた。

 

 高校を卒業し県外に進学した後も、帰省した際はたまに挨拶をしに行く。晩御飯をご馳走になり歓談したりする。

 

 こうして未熟な私を広い心で受け入れ、今でもよくしてくれる親友とそのご家族に感謝している。今度帰省したら、手土産を持っていこう。

 

 高校時代の朝の日課。もう1度あの頃に戻りたい、という気持ちにさせるエピソードである。